二の腕やお腹、ヒップ、背中などのさまざまな部位に発生する「セルライト」。 どこかだらしない印象を与えてしまうボコボコとしたセルライトに悩む女性は非常に多いもの。中でも多いのは、脚のセルライトに関する悩みではないでしょうか?足を太く見せるだけでなく、健康的でしなやかなレッグラインも台無にしてしまいますよね。 今回は、セルライトの出来る原因とセルライトを予防するための対処法をご紹介いたします。
脂肪には、大きく分けて皮下脂肪と内臓脂肪があります。女性につきやすいのが皮下脂肪で、男性につきやすいのが内臓脂肪。皮下脂肪は内臓脂肪よりも燃焼されにくいため、女性は男性よりも痩せにくいといわれています。 ただし、脂肪は食生活に気をつけたり、適度な運動をしたりすることで燃焼することができるので、ダイエットを頑張れば落とせないわけではありません。 そして、皮下脂肪が冷えや血行不良によって老廃物や水分を溜め込み、肥大化してしまったものに、コラーゲン線維が絡まって固まったものがセルライト。 セルライトは食生活や運動を頑張っても落としにくく、エステでセルライトに効くマシンを使ってつぶしたり、リンパを流して老廃物を排出しなければ解消することができないのです。 脂肪なのかセルライトなのかを見分ける方法は簡単で、二の腕や太ももなどを雑巾絞りのようにねじってみてください。このとき、凸凹とした塊が現れれば、そこにはセルライトがある証拠です。
二の腕や背中などの上半身にもセルライトはできますが、圧倒的に多いのは太ももやヒップといった下半身です。 脚にセルライトができやすい主な原因は以下の4つです。
太ももをはじめとする下半身は、水分や老廃物の処理を行う内臓から離れた位置にあります。そのため上半身に比べると老廃物の排出が滞りやすく、セルライトもできやすくなっているのです。
姿勢の悪さや歪んだ歩き方などが原因で、骨盤がズレてしまっている女性は多いもの。骨盤が歪むことで下半身の血流が悪くなり、水分や老廃物の排出が滞ってしまいます。
女性は本来、妊娠に備えて子宮を守るために下半身の脂肪細胞が多いと言われています。そのため自然と脂肪がつきやすくなり、セルライトの発生にも繋がっていくのです。
座りっぱなし、立ちっぱなしの時間が多いと、筋肉があまり使われないため血液が行き渡らなくなります。冷えが起こると血行が悪化し、脂肪細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなります。さらに老廃物の排出も滞りがちになるので、セルライトがたまりやすくなるのです。
特にふくらはぎは心臓に血液を送るポンプの役割を持っています。普段から筋肉を十分使っていれば問題ありませんが、弱っている場合にはポンプの役割を果たせなくなり、セルライトの原因となる老廃物がたまりやすくなってしまいます。
見ためだけでなく、セルライトが出来ることで体の巡りまで悪くなってしまいます。では、そんなセルライトを解消させる為にはどのようにすれば良いでしょうか。
セルライトを解消するために「両手で力いっぱい潰している」という方も多いですが、これは逆効果。セルライトは刺激を受けるとさらに固くなり、増えてしまいます。
セルライトを取り除くためには、血行を促してあげることが大切。優しくマッサージをして、セルライトを撃退しましょう。
1.アキレス腱をつまみ上げる
アキレス腱のあるあたりを親指と人差し指でつまみましょう。そのまま上に向かって撫で上げるように優しく5回マッサージしてください。
2.足首~膝を絞る
両手で足首をつかみ、ぞうきんを絞るようなイメージでマッサージします。そのまま膝に向かってスライドさせるように揉み上げていきましょう。
力加減は1よりもやや強めでOKですが、痛みを感じない程度に留めてくださいね。
3.足の甲~膝をグーでこする
まず両手をグーの形にし、足の甲を指の付け根から足首に向かってこすりましょう。5回ほど行ったら足首から膝まで、同様にこすり上げていきます。
この時、グーにした手で脚を挟むように行うと脚の前面と後面両方を同時に刺激することができます。力加減は2と同様、強すぎない程度に留めましょう。
1.膝裏〜そけい部に向けて流す
仰向けに寝転んだ状態で、片足を上に挙げて膝の裏から太ももの付け根まで4本の指で押しながら太ももの付け根にあるリンパ節まで流していきます。
2.そけい部を外→内へ押す
太ももの付け根にあるリンパ節まで流したら、そけい部を外側から内側に向かって押していきます
脚の中でも一番セルライトが出来やすいのは太もも裏。セルライトを撃退するためには、マッサージとあわせて血行を良くするストレッチもプラスするのがおすすめです。太もも裏の脂肪に効くストレッチ方法をご紹介いたします。
・股関節をほぐすストレッチ
股関節が固くなっていると、血流が悪くなってしまいます。そのため、まずは股関節をほぐすことから始めていきましょう。脚を開けるだけ開いて座り、右足を内側に曲げます。
それから、右手で左足のつま先を掴むように体を倒し、太もも裏が伸びているのを感じながら5秒キープします。これを左右5回ずつ行いましょう。
・太もも裏を伸ばすストレッチ
太もも裏は意識して伸ばすようにしないと、なかなか動かさない部分です。
ストレッチをしてしっかりと伸ばし、血行を促進しましょう。仰向けに寝転んだら膝を立てます。そして、両手で右足の膝の後ろあたりを掴み、お腹に向かってゆっくりと近づけていきます。太ももの裏が伸びているのを感じるところで20秒キープしましょう。左右5回ずつ行ってください。
洗濯板のようにボコボコとしてしまった脂肪やセルライトをスッキリさせるためには、セルフケアを行いながらプロの手を借りる方法がおすすめです。
エステに通って施術してもらえば、自分のレッグラインに大きな自信をつけることができるでしょう。憎きセルライトを解消して、すらっと美人を目指しましょう!